「タッチ・オブ・スパイス」でトルコ料理
「タッチ・オブ・スパイス」(2003年)
コンスタンティノープルでスパイス店を営むお祖父さんと、ギリシャに移住した孫のお話。タイトルの通り、主人公のファニスはお祖父さんからスパイスを通じて様々なことを教わり、その教えが映画のあちこちで出てきます。
絵葉書にその土地にちなんだスパイスで匂いをつけたり、天体をスパイスに例えたり。
映画の中で印象的だったのは、
- 肉団子
映画の最初に出てくる印象的な料理。トルコ料理における肉団子、ハンバーグは「キョフテ」と言うのですが、映画では聞き取れず…シナモンを肉団子に入れるというのは独特なのか、調べてみてもレシピは殆どありませんでした。原題の「ポリティキ・クジーナ」は「コンスタンティノープル風の料理」という意味らしいので、この肉団子はトルコ料理でもギリシャ料理でもない、独特の文化を表しているのかもしれません。
映画で最初に出てくる肉団子はトマト煮込み風の料理ですが、キョフテは様々なアレンジがあるみたいなので、その中のひとつと言ったところでしょうか。コンスタンティノープルから少し離れたイズミルという都市のキョフテに見た目が似てますが、こっちはじゃがいもを入れてます。
- イマム
ファニスがはじめてひとりで作った料理。やわらかそうなナスが美味しそうなこの料理の正式名称は「パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ」。パトゥルジャンはナス、イマムは僧、バユルドゥは気絶するという意味。あまりの美味しさにお坊さんも気絶したとか、匂いを嗅いだだけで美味しそうすぎて気絶したとか様々な逸話があるようです。
炒めたナスにトマトやにんにく、たまねぎを詰めたこの料理は、冷やして食べるのが美味しく保存もきくので、夏場に常備菜として作るそう。詰める具は家庭やお店ごとに違っていて、保存はきかないけれど、ひき肉なんかを入れるところも。
>>「夏野菜レシピ パトゥルジャン・イマム・バユルドゥ お坊さんを気絶させたナス? All About」
トルコ料理は派手すぎず地味すぎず、少しごちゃっとした感じが食欲をそそりますね。
トルコ料理レシピで気になったサイトいくつか
>>「Eline sağlık! Republic of Turkey」
海外サイトのレシピを素に各国の料理を載せているサイトさんのトルコ編
トルコ在住、オンラインのキリム・トルコ雑貨店をやっている方のレシピ
>>「トルコの台所」
トルコの牧場で暮らす日本人女性のレシピ
トルコのオリーブオイルを販売するオンラインショップの、トルコ人店長さんのレシピ