「バチカンで逢いましょう」でドイツ料理
「バチカンで逢いましょう」(2012年)
ローマ法王に謁見するため、ドイツからひとりでローマ旅行にきたおばあちゃんのお話。東京ごはん映画祭でこの映画に出てくるデザートを食べながら映画を見れるとの事で、ちょっと前に参加してきました。
映画の中では主役のオマ(ドイツ語で「おばあさん」)が、孫娘の家やつぶれかけたドイツ料理店、そしてローマ法王の元で、とてもおいしそうな料理を作る様子を見ることができます。
その中でもやはり気になったのは、
・カイザーシュマーレン
映画祭で食べたデザートはこの料理だったのですが、ふわふわというよりはしっとりしっかりでも触感はなめらかで、ドライフルーツにラム酒?の香りが効いてて美味しかったです。
カイザーシュマーレンの基本的なレシピは、卵を黄身と白身に分け、粉類と牛乳を黄身に混ぜ、そこにメレンゲにした卵白を加えて焼くもの。焼くときにドライフルーツを加えるのですが、伝統的なものはレーズンだけのようで、予告編を見る限りではこの映画でもレーズン、後はアーモンドスライスだけ。
このシーン、親子3代で一緒に料理をするのですが、オマの「レシピは分かる?」の一言に娘も孫娘も「もちろん」と。ドイツではおふくろの味のような、みんな作れるものなのかもしれません。
>>「【レシピ動画】カイザーシュマーレン : HUNGRY×DUNGRY」
NIPPNのページではサワークリーム入りで、粉砂糖を後からかけるだけではなく、そのまま焼いてカラメル状にするレシピが紹介されています。
・カツレツ(シュニッツェル)
もうひとつ、映画の中でもおいしそうに料理されるのが、「ウィーン風カツレツ」と訳されていた、シュニッツェル。仔牛の肉を叩いてパン粉を付け、少なめの油やバター、ラードで揚げ焼き。つけ合わせには、ポテトとコケモモのジャムで。酸味のあるジャムを添えるのは、オーストリアでは一般的のようですね。
あ、初めてシュニッツェルを作ったシーンではなかったと思いますが、レストランで出すシュニッツェルにはレモンのスライスが乗っていました。ウィーン風ではソースなどにレモンを使うのも、よくあるみたいです。
>> 「レシピ ★ ドイツ語Schnitzel (シュニッツェル) |NHK語学番組 EURO24 感覚で学ぶヨーロッパ」
全体的に凄く凝っていたり、見た目がきれいで豪華だったり、という料理は出てこないのですが、それこそ家に帰ってみなで食卓を囲むような、温かみあふれる食事ができそうな料理ばかりでした。映画もそんな雰囲気の作品なので、気負わずにぜひ見てほしいです。夕食前に見て、映画の感想を語りながら誰かとご飯を食べれたら、最高だと思います。
ドイツ、オーストリア料理の気になるサイトいくつか
>>「++ Mahlzeit ++ オーストリア料理のレシピ集」
日本で手に入る食材を使ったオーストリア料理のレシピを紹介
オーストリア在住の方のレシピ集
うーん、オーストリアやドイツ料理のレシピ、日本語だと凄く少なくて残念・・・・・・